引退

所属グループには、それこそゆりかごから墓場まで、新人から定年する人までが在籍している。その中で一人、2月末日をもって、現役を引退された方がいた。


2年前に定年を迎え、再雇用という形で延長して働いてた方である。定年前と、再雇用では給料も数百万も違うし、仕事内容も予算を追うというような営業マンばりのことはせず、内勤スタッフとしてインフラ作りに勤しんでいた。


何十年も働いてきた、というだけでも尊敬に値する。それなのに、最後はどこかあっけなく、どこか寂しそうな感じであった。社内のちょっとした会議室で花束を渡し、挨拶をいただいた、それだけだった。最も、3月に入って大送別会をやる予定ではあるが。


このグループにいると、そんな会社生活の終わりまで垣間見ることができる。終わりを知って、自分がさぁどう動くか、that is the question。