Essentials of Finance Day 4

ファイナンス基礎4日目の授業。今日の発見は「ポートフォリオ理論」。簡単に例えて言うと、「Don't put all of your eggs in one basket!(ひとつのかごにすべての卵を入れるな!)」。つまり、落としたら全部割れてしまうから、リスクは分散しよう(=ポートフォリオを組もう)という意味。


投資のリスクは「ユニークリスク」と「マーケットリスク」の2種類からできていて、前者はその投資対象固有の原因により影響を受け、後者はすべての市場にある資産が影響を受けるだ。ある特定の産業に発生するリスクは前者、景気や為替など全体に影響するのが後者といったところ。たとえば天洋食品毒餃子事件はユニークリスク、サブプライムの破綻はマーケットリスクだ。


ポートフォリオ理論は、投資対象を分散させることによってユニークリスクを減少させることができることを説明している。株で言うならば、5−6つ、投資対象を分散させるとユニークリスクが0に近づき、それ以上分散させてもほんの少しずつ減少してはいくがほとんど変わらないそうだ。業界の全く違う5社、あるいは展開する国の違う5社、景気の良い時に収益を上げる会社と不景気でも収益を上げる会社のミックス、といった選び方をする方が、たったひとつの会社に投資するよりもリスクが低い。


ただしマーケットリスクは分散では取り除けない。たとえ5−6社に投資していたとしても、サブプライムによるこの経済危機は避けられない。製品は世界中で売れていても、輸出企業の為替リスクは避けられない。


普段の営業の仕事でも、ファイナンスでなくても、このリスク分散という考え方は応用できそうだな〜って思った。自分の担当企業間のポートフォリオ、数ある製品群のポートフォリオetc...