価格転嫁が営業にはわかりづらい

加工食品は一般的に、メーカー→卸店→小売とマージンが乗せられていって価格が決まる。それに販売促進費としてメーカーからディスカウントがあったり、小売店が客引きのために自ら値引きしたりする。


値引は、極力控えねばならない。工場の製造ラインなどで1%でも製造原価を下げようと重箱の隅をつつくような努力がされているにもかかわらず、営業は自分の財布の範囲内で1%でも2%でもさくっと値引きが可能だ。


一方で原料の高騰というのは1%2%のレベルじゃない。数十%という単位で上がっている。で、これが一体一製品あたり、どれくらいの割合で跳ね返っているのか、営業にはわからないのである。いつもと同じ値段で、同じ値引率で売っていたらいつの間にか赤字なんてことも大いにあり得る。マネジメント層がわかっていたらもしかしたら済む情報なのかもしれない。けれど自分の売っている商品が、タイムリーにどれくらい利益を出してるのか理解して売るのとは大きな差である。


その辺頑張ってオープンにして、もう少し考えながら一人一人営業やったら強いのになー。