チャレンジコミュニティプロジェクト

「第1回地域若者チャレンジ大賞」に行ってきました、というか行ってみました。経産省主導の企画らしく、インターン学生と地元企業が組んで実践した全国津々浦々8つの地域活性化のプロジェクトのプレゼン。


最優秀賞に選ばれたのは、「こだわりの犬小屋製作本の出版プロジェクト」。
高知で地場木材を使ったオーダーメイドの犬小屋を作っている犬小屋製作工房Kという会社で、高知大学に通う学生がインターンシップとして行ったもの。なんでも「犬小屋 作り方」と検索してアクセスする人が多いらしく、犬小屋製作本を作ったら売れるのでは?と思ったそうな。


その本の実物も見ましたが、デザインから使い勝手から、学生本人が初心者であるがゆえに初心者でもわかるようなアイデアがいっぱい詰まっており、素晴らしいできばえでした。あと、こんな山奥の、コンビニはもとより住宅すらないような場所のビジネスモデルとして、地域活性をまさに実践したような内容で感銘を受けました。


そして会場の投票で一番票を得たプロジェクトが「地域の伝統工芸品『桐製品』を扱う会社のWEB制作・ブランディングプロジェクト」。
福島のITに強い会津大学に通う学生がデザイニウムという会社でインターンシップを行ったもの。ここで、「桐下駄.com」という会津の特産品のネットショップを作ったそうです。彼の素晴らしいところは「ITはあくまでツールであって、実生活に役立てるもの」「下駄は実はおしゃれで格好良く、色んなファッションやシーンに合う」「会津の桐はずば抜けて質が良い」、こういったことへの素直な「気付き」があったこと。サイト見て、思わず自分も一足欲しくなりました。


他にも「FC岐阜のサポーターネット立ち上げ」「BookOff不採算店舗の再立ち上げ」等色々と地域活性のヒントはあるんだなーと興味深く聞いてました。地域活性という観点で気付いたのは「常に新しいモノやアイデアが必要なのではない、本来あるその地域の本当の価値や魅力を引き出し、改めて気付かせることも重要」ということ。意外と身近にネタは転がっている、どうそれに気付き、気付かせるか。日本もまだまだ捨てたもんじゃないっすよ。