コラボ

食品業界は今、コレボレーションがブーム。
市場規模に対して過剰な数の食品メーカーがひしめく日本。
営業としては、チラシと売り場の取り合いなのだ。
隙あらばどんな手段でも、どんなテーマでも自社の商品を拡売するチャンスを狙っていく。
しかもコラボすることで自社のエゴになることなく、
WIN-WINの関係が築ける。

加工食品と生鮮のコラボ。
加工食品同士のコラボ。
加工食品と総菜のコラボ。
いろいろある。

値上げの時流の中、売れているのが雑穀米だという。
ひとつはお米の価格が安定していること。
ひとつは「健康志向」が間違いなく強まっていること。
これに目をつけ、お米・雑穀・炊き込みご飯の素、などがコラボする。

流通サイドにとってはお米単品で売るよりも、同時購買と購買単価アップにつながり、
消費者サイドにとっては同じ売り場でテーマ性をもって買い物でき、
炊き込みご飯のメーカーサイドにとっては普段は「秋」とかそういったテーマでしか販促に入らないものがプラスアルファで販促に入ることになり、
いいことづくしなのだ。

ってなわけで今日は私も某ビールメーカーとコラボの商談をとある企業にしてきた。
普段は食品バイヤーとしか接点のない自分だが、酒のバイヤーも巻き込んで、会社対会社となるような大掛かりな商談になった。
TVCMまで共同で作る本気っぷり。
とはいってもコラボすることで売り上げも半分なんてことにならないよう、
そこはしたたかにこちらの利益も考えて手を打っている。