Essentials of Finance Day2

ファイナンス基礎の講義第二回。
Net Present Value, IRR, Free Cash Flowについて学ぶ。


実はこの辺の計算は、Excelの関数で一瞬にして計算できるのだけれど、例え答えが求められても「なんでそうなるのか」という根本原理を理解するのが難しい。そしてもうひとつ、計算をすることで数値として、客観的で、単純明快で、すっきりとした価値が出てくるのだけど、結局「それが正しいかは決してわからない」ということだ。要は、どんな前提条件を置くかで(リスクや可能性をどう仮定するかで)アウトプットされる価値が変わってくる。それでもファイナンスが学問として発展して、ビジネスで重宝される理由は、「正しいか正しくないかではなく、その時に最善の判断をするためにできるだけ客観的な理由が必要」だからである、というのを教わった。全く奥が深い。


授業は22時に終わるので、あんまり懇親会をする時間もなくみんな帰ってしまうのだけど、今回は1時間1本勝負で先生を交えておつかれビールを飲んだ。先生はシカゴ生まれのアメリカ人だが、東京に長く住んでおり、東京という街を絶賛していた。もちろんストレスフルであったり、自然が少なかったりもするが、それを差し引いてもプラスになるだけの、日本人の優しさや道徳観、安全性、そして何より可能性に溢れていてチャレンジングな空気があると言っていた。われわれ東京人からすれば、悪いとこばかりが目につきがちだが、自分は本当に恵まれた環境にいるんだなーと、ちょっと東京を見直しましたとさ。